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創業における失敗事例集

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1. 創業仲間・スタッフなど「人」に関する失敗事例

人件費の増大が経費を圧迫食品製造・販売

 業績好調の波に乗って、さらなる収益拡大を目指して人を増やし、製造体制の強化を図ったつもりだった。ところが人件費は増えたものの、スタッフの仕事量や仕事のクオリティーにムラが生じ、効率自体はそれほど変化しなかった。以後は単に人を増やすだけでなく、教育専任者を配置して、一人一人の仕事をレベルアップ。少なすぎず、多すぎず、ほどよい人数で現場を回すように努めている。

商品のクオリティーで創業に成功しても、人が増えると質が落ちやすい。教育にも力を入れること。

スタッフに任せなければ育たない美容

 経営者目線で上から指示していては、たとえ正しいことを言っても伝わらなかった。スタッフの立場で考えて発言することが必要だし、任せて待つことも必要だった。

思い切って任せることで、その人材が伸びていく。

開発業務と教育の両立は大変だったIT・ソフト開発

 仕事量が増えて一気に人を採用したが、教育も行わなければならなくなり、余計に仕事量が増えてしまった。利益を上げだすまでには時間がかかる一方で、毎月の固定費も増えて一時は大変だった。

急激な変化には社内の対応が難しいので、計画的に採用していく。

タスク管理をしないと時間が延びていくIT・ソフト開発

 開発の仕事は、新技術や調査することも多く、やり始めるとのめり込んでいく。そのため放っておくと作業時間がどんどん延びていった。そこで、きちんとタスク管理したら、1カ月かかっていたものが、15日で終わったこともある。

タスク管理をおろそかにしないこと。管理ソフトの導入なども効果的。

従業員と同じ視点で経営に臨んでしまった広告

 少人数で、社長も一スタッフとして実務に従事。経営者という意識が薄く、長いスパンでの目標、成長のビジョンを描かずに、目の前の仕事をこなすことに終始してしまった。会社として成長し、社員のモチベーションを上げていくには、経営者としての視点を持ち、しっかりした長期ビジョンを描く必要があることを完全に忘れていた。

どんなに忙しくても、数年先をイメージしそこに近づけていく努力が必要。

仲良い友達と会社を設立したら全業種

 共同経営という形で友人同士が出資し合って、会社を設立。うまくいっている時は良かったが、資金繰りが難しくなってくると、友人同士のためシビアなことが言えず、ずるずると経営悪化の状態を引きずり、事業をたたむという最悪の結果に至ってしまった。

お互い隠し事をせず、きちんと意見し合える環境を初めからつくっておく。

仲間が集まりノリで会社を設立全業種

 複数人の仲間で意気投合し、共同出資し会社を設立。軌道に乗るまでは、みんなが同じ目標に向かって我慢しているので問題が起きないが、利益が出始めると思いの違いが明確に。実際の出資金額と株主名簿が一致しない「名義株」という曖昧な状況も発生し、整理も困難に陥った。結局は弁護士に依頼し解決するが、最終的な決定権や責任の所在などは、初めにきちんと決めておくべきだった。

意外とよくあるトラブル。支配株主および決定者を明確にしておくこと。

事業成功後、社長を辞めさせられた全業種

 創業資金が十分ではなかったので、出資者(株主)から資金を募り、自分が社長に就任した。しかし順調に事業が成長し、いよいよ役員報酬も多く取れるようになったという段階で、株主が役員となり、会社を辞めさせられることに。

法律上、最も力があるのは株主。会社の支配権を意識しておくこと。

アドバイスを信じたがトラブルに全業種

 先輩創業者にメンターになっていただきアドバイスを受けていたが、あまりにうのみにしすぎたため、金銭トラブルに発展。きちんと自分で理解して判断していれば、トラブルにはなっていなかったと思う。

助言を聞くことも重要だが、経営センスは自分で磨く意識が必要。

雇用に関するさまざまな助成金があることを知らなかった全業種

 創業時の資金調達手段として、助成金・補助金が活用できることは知っていたが、雇用に関しても厚生労働省系の助成金がいろいろあるとは知らなかった。例えば「キャリアアップ助成金」などを活用すると、助成金を受けながら、正規雇用の促進にも貢献でき、人材採用・育成にも活用できる。知っていれば、もっと早くから活用できたのに......。

アルバイトから正社員への雇用でも使える場合がある。採用の前に調べておく。

人材確保がうまくいかず苦労したが......全業種

 経験者かある程度の専門知識を持った人材が欲しかったが、なかなか思いどおりの人材が見つからなかった。とはいっても、採用広告などの掲載料はかなり割高で行き詰まった。思案に思案を重ね、顔の広い取引先金融機関や税理士に相談したところ、やっと「この人なら」という人材と巡り会えた。初めからいろんな人に相談しておけばよかった。

人材確保には、人脈も駆使する。社員が良い人材を連れてきたら高額な報償を出す会社もある。


2. 商品やサービスの「価格・品質」に関する失敗事例

固定費も価格に考慮することを忘れていた飲食

 街中の一等地にカフェレストランを出店。メニューを決める際、一般的と言われる原価3割を目安に価格を設定していた。しかし、「それなりの家賃を払っているのだから、もう少し高い価格設定でもよいのでは?」という助言をもらった。原価3割はあくまでも目安。自分の店の立地、雰囲気、スタイルに合わせて、価格を考える必要がある。

原価3割でももうけすぎと思われがちだが、食材は経費の一部にすぎない。

"がんばって安くしたい"は失敗のもと!飲食

 競合店より安くしなければ、お客さまが付かないのじゃないか......という不安から、がんばって価格を安く設定。最初は客入りも上々だったが、次第に客足が遠のいてしまい、集客のために価格を下げると品質も下がり、評判も下がってしまう悪循環に陥る。個人経営の小さな飲食店の場合、むやみに安さで勝負するのではなく、メニューの質とお店の雰囲気などをトータルに考慮して、慎重に価格を決めることが必要だった。

店の都合だけではなく、お客さまの立場で「行きたい店か?」を常に意識する。

"とにかく手間暇掛けて"は失敗のもと!飲食

 手間が掛かるメニューでも、掛からないメニューでも、あまり変わらない値段設定にしていた。手間を掛けておいしいものをつくって、喜んでもらえるのはうれしいものの、時間をかけすぎると売り上げが伸び悩む上に、お客さまを待たせることに。良い材料を使って手間を掛けて安くすれば、売れるのは当たり前だが、そこのやりくりをするのが飲食業の手腕だと思った。

手間なメニューは数を限定しプレミア感を出すなど、やりくりを工夫する。

経費削減でジリ貧に食品製造・販売

 一時は軌道に乗ったお店だったが、徐々に売り上げが悪化していた。税理士からのアドバイスもあり、材料原価を見直し圧縮していった。その結果、一次的には利益が回復するが、商品の見栄えが悪くなり来店客数が減少することに。お客さまが楽しめることを最優先しなければいけないことを再認識した。反対に思い切っていいものを出すようにすると、目に見えて良い反響を得たが、そのバランスの難しさを痛感した。

目前の業務に追われるとバランス感覚が鈍る。常に他店を研究し、メディアもチェックする。

SNSは内容が大切だった美容

 SNSを集客ツールとして活用し、とにかく写真と記事を上げていたが、良くないものを上げるとかえって評判を落としていたことに気付いた。同業他社も撮影機材を工夫するなど、写真に力を入れている。

特に女性がターゲットの場合は、写真のクオリティーが重要。

価格を自分の感覚値で設定していたネット通販

 インターネットで食品の製造・通販事業を始めたものの、最初の価格設定を自分の中での感覚で行ってしまい、少しぐらい売れても利益どころか給与も出せない状況に。先輩業者に通販での原価は価格の2〜3割以内が妥当と言われて、価格を改めた。商売を始めた当初は利益率の幅がどれくらいあれば、ビジネスとして回していけるか、まったく理解できていなかった。価格を改定し値段を上げた時は、利益を乗せすぎかもと不安だったが、人件費や広告費などを考えるとそれでも足りないぐらいだった。

原価は思った以上に低いもの。他業種でも聞ける人がいたら聞いてみる。

価格を安くしすぎて、ブランド戦略に失敗洋服・雑貨販売

 業績が上向いた頃、大型商業施設への店舗出店の話があり、施設の客層に合わせて価格を下げた服のラインアップを打ち出したところ、せっかく獲得した顧客が離れていった。ブランドイメージが確立できないまま、商業施設からは撤退。価格とブランドのバランスの見誤りが原因だと思う。

質や価格で客層は変化する。万人に受けるものはないので、ターゲットの明確化は不可欠。

商品の見直し不十分のまま、突っ走ってしまったIT・ソフト開発

 最初に開発・リリースした商品がヒットし、業績も好調だった。しかしその状況に甘えて、十分に商品を見直すこともなかった。その結果、後発商品に追い抜かれ、業績も下降。5年もたてば様相がガラリと変わるITの世界では、常に一歩先を見て商品の見直しと改良を行うことが必須だった。

大手でさえ常に業態が変化している。小規模ならではの機動力を生かすこと。

値崩れが激しく、利益が見込めなくなったIT・ソフト開発

 創業時はホームページの制作を請け負っていたが、年を追うごとに激しく値崩れし、利益が見込めなくなった。制作を受けるだけの事業内容から業態を変化させ、何とか対応していった。

成熟していない市場では値動きが激しい。変化をおそれない挑戦も必要。

お得=売れるは間違いだった機器販売

 大手のITベンダーだと300〜500万掛かる業務システムと同等のサービスを、リサイクルPCとフリーウエアを活用することで格安で提供可能にした。第二創業だったので、ある程度営業先にもめどがありリスクも少ないため、薄利多売で成功するかと思ったが、営業先では鳴かず飛ばず。聞いてみると理由は単純で、「高くても安心できるところじゃないと稟議も上げられない」と。使い捨ての商品などでないと、新参者の安物は売れないと感じた。

企業相手の販売だと、価格以外の部分も重視される。

低価格は武器にならず税理士・社会保険労務士

 士業を始める際に、価格設定を抑えれば仕事が来るかと思ったが、信用がベースになるものなので、これまでの付き合いを優先されて決め手にはならなかった。安ければいいというものではない。

助成制度の提案など、価格以外に顧客のメリットを提供することも必要。


3. 店舗などの「場所」に関する失敗事例

家賃をけちった出店場所が......飲食

 もともと素人だが味には自信があったので、家賃の安い裏通りでお店を始めたが、固定客は付くもののなかなか満席にはならない状況だった。数年我慢して思い切って人通りの多い中心地に移転すると、一気に回転率が上がり、家賃の上昇分もまかなえた。最初からそうすればとも考えたが、素人が最初からできたかと言われたら無理な気もしたので、今となっては良かったと思うが、もう少し場所を吟味すべきだった。

飲食店において「場所」は極めて重要な要素。近隣のお店の状況なども調べる。

店が狭かった飲食

 家賃の関係で、少し手狭な店舗を借りて営業開始。最初はそれでも十分だったが、雑誌やテレビに紹介されると短期間だが来店客が急増し、店が回らなくなり常連さんも来られない状況に。かといって、席数が少ないので店員を増やしても意味がない。常連さんが来られなくなるのも困るので、取材は受けないようにしたが、ビジネスとしては商機を逃している気がする。

広さも店舗選びで重要。1回転にかかる時間と回転数を計算しておく。

立地のリサーチが不十分だった洋服・雑貨販売

 やっとのことで念願のショップをオープン。固定費を抑えたかったので、少し街中からはずれたエリアに店舗を構えたが、あまりにも人通りが少なく、固定客を獲得するのが困難だった。同じ郊外でも、曜日や時間帯、団地などの周りの環境で大きな差があることに後から気付いた。リサーチをもっとよくしておくべきだった。

曜日や時間を変えての調査も必要。道路や川・線路などでも、人の動きは大きく変わる。

場所が変わると売り方も変わった学習塾

 郊外の団地の中で小さな塾を始めた。中堅・大手ができない手厚いフォローを行い、口コミで生徒を増やした。順調にいって駅前に教室を出すが、同じサービス内容でも大苦戦。チラシなどの広告で中堅・大手がしのぎを削る中では、口コミでは勝負できないと思った。同じターゲットで同じサービスなのに、提供する場所によって売り方は全然違う。

場所や規模が変わると、戦略も変わる。先行業者の手法をよく研究しておく。


4. 顧客獲得など「販売・営業」に関する失敗事例

SNSの活用などにまったく無関心だった飲食

 もともと、自分自身がSNSを利用していなかったこともあり、集客にSNSを活用するといった意識がなかった。しかし同業者が、ブログやフェイスブック、ツイッターなどを通じて旬のメニューを紹介し、キャンペーンやイベントを告知しながら交流しているのを見て、その効果にびっくり。情報発信だけでなく、お客さまの動向・志向を知る手段としても有効だと知った。

失敗のリスクはないので、めんどくささや苦手意識を克服し、活用してみる。

ブランディングができていなかった飲食

 最初はこだわってお店づくりをしていたつもりだが、いつの間にか店内がごちゃごちゃになっていた。どういうコンセプトのお店かが分かりにくくなってしまい、ブランディングを徹底できなかった。

こだわるところは徹底し、簡単には崩さないこと。

注文に生産が追い付かなかった食品製造・販売

 製造・卸専門から、他分野ともいえる小売りの新会社を立ち上げたが、店舗オープン後に予想以上のスピードで商品が完売。急いで、取引先に回す分を店舗に並べたが、お客さまへの発送が遅れ、迷惑を掛けることになってしまった。自分たちのマーチャンダイジングの甘さから、売りたくても売る商品がないという状況がしばらく続いてしまった。

予定外の売り切れは、商機を逃し満足度を下げる。場合によってはロスを覚悟しての品ぞろえも必要。

勢いだけで事業拡大に乗り出してしまった洋服・雑貨販売

 1号店が大成功をおさめたため、資金を投じて2号店3号店を展開した。しかし、市場調査や戦略も不十分なままの出店だったので、売り上げも目標に達せず経営難に......。勢いだけで、出店のタイミングを誤ってしまった。後から考えるとなぜうまくいくと判断したのかもよく分からない。

事業計画は綿密に。売り上げ推移は、上下の幅を持たせてシミュレーションしておく。

商品の優位性がうまく伝えられないIT・ソフト開発

 実際にお客さまの前でプレゼンテーションを行うと、自社製品の優位性が一目瞭然なのだが、その機会がないと商品の特長を理解していただくことはもちろん、存在自体を知ってもらうことが難しい。プレゼンテーションのチャンスに至るまでの有効な「広告・宣伝・営業」の手段が見つからずに苦労した。

開発に偏りすぎず、優位性の分かりやすい訴求法や売り込み先の確保を早期に意識しておく。

販売ネットワーク構築のめどが付かなかったIT・ソフト開発

 商品そのものに自信はあったが、営業展開してくれるネットワークがなかった。ビジネス展示会に出店するにも、出展費用はだいたい30万円。プレゼンテーションに必要な諸経費を加えるとさらに経費が掛かり、1回の出展で元が取れるとは考えにくい。商品の開発ばかりに気を取られ、販売ルートの確立がおろそかになっていた。

商品の開発がうまく進めば進むほど、販売ルートの確立も必要になる。

プレゼンテーションが苦手でうまくできなかったIT・ソフト開発

 資金調達のため、ベンチャーキャピタルに対してプレゼンテーションを行ったが、スライドを丸覚えして、そのまま話してしまった。資料を見れば分かることをそのまま読んでも、企画の良さや熱意は伝わらない。

本や動画をたくさん見て研究し、プレゼンテーションに対する苦手意識を克服する。

リピーター客獲得の努力が不十分だったネット通販

 ショッピングサイトを通じて注文をいただいたが、お客さまに対して、購入後に何のアプローチもしなかった。ダイレクトメールを発信するなど、その後のアフターフォローが不十分だったため、リピーターを確実に獲得できなかった。しつこくすると嫌われないか心配だったのだが、何もしないとそもそも好かれもしない。目移りするライバルはたくさんいる。

通販は、大手になるほどアフターフォローに積極的。遠慮せずに積極的にやるべき。

通販サイトを立ち上げたが注文はゼロネット通販

 自分で開発した商品の通販サイトを立ち上げたが、いつまでたっても注文はゼロ。しかし、広告を打つほどの費用もない。待っているだけではダメだと考え、商業施設や観光地でのイベント販売に出店しながら、少しずつ認知度を高めていった。その結果、サイトへのアクセス数も増え、リピーター客の獲得につながった。急がば回れを痛感した。

販促はネットに限定する必要はない。いろいろな場所を活用する。

資格を取って転職するも税理士・社会保険労務士

 士業は資格を取っても仕事がないとよく言われるが、実際になってみて痛感。自分から動かなければ仕事は一切来ない。結局は営業時代に培った人脈に助けられて、営業が苦にならない性格が役に立ち、何とか軌道に乗せることができた。「会社での付き合いや営業が苦手だから、個人で士業を行いたい」という発想は失敗しやすいと思う。

士業でも大きく成功させた人は、積極的に営業している。

さまざまな広告を出すが効果なし税理士・社会保険労務士

 見込み客ゼロでのスタート。なかなか契約が取れず不安な毎日が続いた。営業活動をしたくなかったので、雑誌などに広告を出し、道路に看板も立てたが、経費が増えただけでまったく反応なし。先輩創業者に言われて、泥臭い営業を行って何とか顧客を開拓。

広告は、無料相談会を行うなど顧客側のメリットがないと反応が出にくい。


5. 経理・労務など「経営管理」に関する失敗事例

大変だったのは初めて人を雇用した時全業種

 事業により力を入れるために人を雇用したが、労務や税務のことを一気に勉強しなければならず、本業に割ける時間がむしろ減ってしまった。

任せられることは、外部の専門家に依頼する。

外注をうまく使い切れなかった全業種

 創業時は経理などもできるだけ自分でやろうと思ったが、忙しくなると本業との両立がうまくいかずてんてこ舞い。一度ためてしまうと、どんどん処理が追い付かなくなりパニックに。請求も支払いもアップアップになり、取引先に迷惑を掛けてしまう。現在は会計事務所にすべて外注しているが、何でも自分でやろうとせず、外注などもうまく活用することが必要だと痛感。

自分でやって拘束される時間を考えると、外注費は意外と安い。

保険・年金などの手続きが煩雑全業種

 給与計算などはソフトを使えばできるので、社会保険労務士に頼まず自分で行うことにした。しかし各種保険や年金などは変更があったり、説明会に参加しないといけなかったりして、思ったより分かりにくく面倒だった。年末調整などもきちんとできるか不安になったので、結局は社会保険労務士に頼むことにした。自分でやると何日もかかる作業だが、頼んでみるとさほど高くない。

保険や年金の内容は煩雑で変更も多い。無駄に時間を取られるなら外注する。

仕入れや家賃など、経費に対する感覚が甘かった飲食

 売り上げを顧みず、高い家賃を払い続け、仕入れコストも見直しを図らなかった。自分の店に対するこだわりを優先するあまり、コスト意識が甘くなり失敗してしまった。

どこにお金を掛けるか、そしてそれを維持できるかをよく検討する。

売掛債権の回収を軽視してしまった機械・製造

 自社の開発製品を認知してもらうため、とにかく導入実績を上げることに一生懸命だった。ところが売掛債権の回収をおろそかにしていたので、売掛金は滞留。資金繰りが苦しくなってしまった。実績づくりばかりに走りすぎて、数字の管理がまったくできていなかった。

請求漏れや未入金は意外と発生する。毎月必ずチェックし請求する。


6. 調達や回収など「資金」に関する失敗事例

調達した資金を収入と勘違いしていた全業種

 初めての創業で銀行から融資を取り付けたが、大金を手にして気が大きくなってしまい、財布のひもが緩くなってしまった。自分ではそんなつもりはなかったが、今振り返ると完全に借金を収入と勘違いしていた。資金が調達できたとしても、事業が軌道に乗るまでのことも考えて、出費は極力抑える努力が必要。

きちんと帳簿を付けて当初計画とすり合わせし、締めるところは締めていく。

本当に大変なのは創業後だった飲食

 当然のことだが、創業そのものよりも、創業後に店を運営していく方がずっと大変だった。助成金ありきで、そこに頼りきって創業したら、先が見えてしまう。長い目で経営を考えることが大切だと思った。

助成金はあくまでの一次的な補助。数年先の経営状況をイメージしておく。

大量の在庫を抱えた飲食

 こだわってオリジナルのテークアウト用の容器を作成したが、発注の最低ロットが万単位のため、大量の在庫を抱えることになった。今ならインターネットで探せば、小ロットから発注できるものも多くある。

仕入れを行うときはよく調べておく。インターネットで調べると相場観も分かる。

輸出に失敗し多額の損失を計上食品加工

 食品の取引は、国によって検査の基準が違うことが多々あるが、それを知らず多額の食材が輸出できなかった。やむなく多額の損失を計上した。

事前によく調べておく。多額の場合は、専門のコンサルタントも活用する。

資金計画の見積もりが甘かったIT・ソフト開発

 商品を開発するまでの期間と予算を甘く見積もっていた。当初は半年くらいで形になると思っていたのが、結局開発に1年もかかってしまった。手元資金では足らず、毎月支払いに頭を悩ますことに......。事業計画を練り直し、再度資金調達を試みるが綱渡りだった。

クオリティーにこだわると、開発に遅延はつきもの。余裕を持って計画しておく。

個人事業の感覚で売り上げを管理し、資金繰りが悪化IT・ソフト開発

 ハードなどの仕入れが発生すると、取引金額が大きくなっていき、お金を回していくのが大変になった。個人でやっていた時の感覚で、「支払いは翌月でもいいですよ」と気軽に言って、痛い目を見たこともある。

経費は1年を通して均等には発生せず、波がある。常に余裕を持っておくこと。

すぐにお金が回ると思っていた機械・製造

 つくるものには自信があったので、順調にビジネスが立ち上がると思い込んでいた。しかし実際には対価が請求できない案件や、貸し倒れのケースも多くあり、予想外の打撃だった。創業したばかりで資金的に体力のない時期は、こうした予想外の損失に備えて、十分すぎるぐらいの資金計画を立てておく方がよいと思った。

無償での開発相談や製作もある。キャッシュフローには余裕が必要。



その他の失敗事例

 ここに掲載した他にも失敗事例をまとめているサイトもあります。


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