広島県創業者表彰制度 受賞者

広島県創業者表彰制度 受賞者

広島県創業者表彰制度 受賞者

会社名株式会社Emax
代表者名兼田 祐輔さん

受賞コメント

70歳を一つの区切りと考え、第二の人生として社会的に意義のある事業を行いたいと創業した会社です。現地の人々の生活環境が改善され、感謝されることがやりがいであり、創業したことの意義を感じています。今回は、私のような年齢の高い者がこのような立派な賞をいただいたことに、驚きを隠せません。しかし、私の目指す企業理念や事業方針が認められたものだと鑑みて、とても光栄であるとともに、今後の励みになります。どうもありがとうございました。

創業した事業の内容

私どもの会社では「飲料水浄化装置」によるBOPビジネスを展開しています。
東南アジアを中心に飲料水に問題を抱える地域では、飲料水に起因すると考えられる慢性腎臓病等が大きな社会問題となっており、そうした地域の生活環境改善のための事業を実施しています。
当社の開発した「非常用手動式浄水器」は、孔の大きさが約0.0001ミクロンの逆浸透膜(RO)膜を活用したもので、一般細菌、農薬、除草剤やフッ素等を除去し、井戸水等(雨水、川の水)を電気等の動力を必要とすることなく、安全な飲料水にすることができます(特許申請済)。徹底的なコスト削減により、海外の貧困地域でも購入可能な価格帯まで販売価格を下げることを実現したのも、大きなセールスポイントです。また、メンテナンスを低価格で実現するための技術も開発しました(関連会社が特許申請済)。
現地に足を運び、現地調査を実施することでニーズをつかみ、それぞれの地域の汚染水事情に即して、非常用・家庭用等の小型浄水器から施設に合わせた浄水システムまで、開発を含めて対応し、提案することが当社の事業方針であり、現地の理解が少しずつ得られはじめていることを感じています。
例えば、①水圧の不安定な水道事情のある地域においては、動力を必要とする浄水器においても、自力で水がめ等から吸い込み、浄化できる機能を持たせることで、使用しやすく工夫しています。②小学校等施設の浄化システムでは、それぞれの地域の水質調査に基づいた商品を開発しています。

今後の抱負

できるだけ早く、スリランカで浄水の工場を立ち上げることを目指しています。大統領にお会いして設立の約束を交わし、大統領からは「上水省の長官まで話を通しているので、早く工場をつくってほしい」と頼まれています。土地と工場はスリランカ政府が提供してくれるのですが、材料も機械も検査器もすべて私どもが持っていかなければならないので、そのための資金を集めているところです。
ネパールの飲料水も緊急の課題です。同国の水も非常に悪くて、腎臓病が多発していますが、その理由は判明していません。おそらく農薬だろうと言われていますが、農薬の何が悪いのかも分からない状態です。まず原因から調べていかなければいけないと考えています。
今後は、今までに培った「ものづくり」の経験と人脈を生かして、海外を中心に事業展開を図り、社会貢献する所存です。

会社情報

事業所名 株式会社Emax
所在地 〒736-0044 安芸郡海田町南堀川町6番8号
連絡先

TEL : 082-821-3741

ホームページ https://emax123.com/
創業 2014年2月
資本金 1千万円
従業員数 10名

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