創業した事業の内容

和食を中心に、料理人として25年の修業を積んできました。その経験から、多くの和食調理の現場では、手間のかかる一品を作れるほどの料理人を雇うことができないばかりか、雇えたとしても、労働基準法の順守が厳格となる中で、昔ながらの職人から技を伝えるという教育環境も失われつつあります。
そこで自らの経験を生かし、創意工夫を重ね、現在の既製品にない高い品質で「味」「風味」「食感」「手作り感」を生かした、業務用の加工調理食品の製造・販売を展開しています。主力製品は独自の製法により和食職人の技を生かした和食用冷凍調理食品（ゴマ豆腐、野菜豆腐、野菜まんじゅう、みねおか豆腐等のデザート類）です。
当社の強みは、解凍するだけで「高級料亭で作った和食の作りたてのおいしさ」を実現できる製品であるとともに、「完成品の数歩手前」の製品であり、料理人が多様にアレンジできることです。また、季節ごとの野菜の味・香り・風味を生かした和食の一品であり、もちもちとした食感を生かしたインパクトのある一品であることも好評を博しています。
個人事業の時代から営業開拓を続け、福山・広島地域のみならず、関東・関西を中心に高級ホテル・高級旅館・料亭・有料高級老人ホーム等からの安定したリピート注文をいただいています。
主な売り先としては、リゾートホテルグループや、関東・関西・東海を中心に80店舗以上を展開する和食レストランチェーン等を筆頭に、日本で有数の高級ホテルや歌舞伎座等でもリピート注文が着実に増えてきています。近年は、新しい販路として機内食への採用も決まり、安定した注文をいただけるようになりました。
おかげさまで、和食の調理現場の人手不足の一助となり、年々売り上げを伸ばしており、競合他社にない手作り感で一歩リードしているとの評価をお客さまよりいただいています。

今後の抱負

現在は、ホテルや旅館、料亭などの飲食店が主な取引先ですが、今後は医療機関や有料老人ホームなどのメディカル関係への展開を積極的に進めたいと考えています。当社の商品を食べていただくことにより、病気や高齢の方々に笑顔が増え、元気になってもらえるようなおいしい食材を届けることができたら、社会貢献にもつながると思っています。
その他、東京オリンピックに向けて回転ずしのネタ不足が起きると言われています。そこで、ゴマ豆腐を回転ずしのネタとしてアレンジしたり、軍艦の上に載せるような商品をつくったり、販路を拡大するために提案を行っているところです。
当社の商品はたくさんの種類があって、ゴマの代わりにとうもろこしを入れたり、ピーマンを入れたり、野菜を換えることによって何十種類もできます。つくる工程は一緒なので、機械もたくさん必要とせず、味が違うたくさんのアイテムをつくることができます。そのため、素材や使い方のアイデアを凝らして商品開発を行い、さらなるブラッシュアップを継続していきます。得意な技術を用いて、他の会社とは違う方法で展開していこうと考えています。

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