宮島の禅寺を改修し日本文化の体験施設「okeikoJapan」を創業して1年を迎えました。そして宮島での創業のきっかけとなった、地域のコミュニティとカルチャーを融合させた「おけいこハウス」は、まもなく5年目に入ります。人と人との繋がりを大切に、笑顔がたくさん集まる場を作りたいという思いで始めた２つのビジネス。世界中からのお客さまを迎え、講師やスタッフの活躍の場ともなり、日々やりがいを感じて取り組んでいます。

子育てや家事との両立についてよく質問されますが、経験を重ねていくと、優先順位の決め方や効率良い動き方が見えてくるので案外スムーズに物事が進んでいきます。時には母に頼ったり、ママ仲間に助けられたり、子どもたちに協力してもらったりと、周りを巻き込むこともありますが、お願いできる環境を日ごろから作っておくことも大事ですね。今は世界中どこにいてもオンラインで報告を受けたり指示ができる時代なので、私自身が現場に張り付いていなくても良い状態にしています。全部を抱え込まず信頼できる仲間に任せることも両立のカギかもしれません。

おけいこハウスは地域の皆さんと一緒にコツコツと続けるイメージですが、okeikoJapanは大きなビジョンを掲げ、スタートアップ企業としての成長曲線を将来像に描いています。こうした思考が持てたのは、支援してくださるアクセラレーターに出会えたことが大きいですね。目標達成のために今必要なことは何かを常に考えるようになりました。ビジネスモデルを何度も何度も見直して様々な角度から分析しブラッシュアップしていく。当初はこの作業の大切さが分かっていなくて後回しにしていましたが、今はもっともっと学んで成長していきたいとワクワクしながら考えています。

創業は決して楽な道ではありませんが、私は創業したことで人生がより豊かになったと実感しています。自分らしくあるために、自分スタイルの働き方を構築できるのも「創業の魅力」のひとつだと思います。志と情熱を持って取り組めば、応援してくれる人は周りにたくさんいます。誰のために何をするのか、夢を語り続けられることは、とても幸せなことです。