東広島市の小さな町にカフェをオープンさせて12年目を迎えます。
カフェを開業したきっかけは、高校生時代に食の世界に憧れフードコーディネーターを目指した事でした。
フードコーディネーターの学校に通うため上京し、その時に始めたアルバイト先でエスプレッソやデザインカプチーノに魅了されバリスタの世界へ入りました。
大手コーヒー会社でのバリスタ業務やバリスタトレーナーの経験を経て地元東広島市にカフェを開業しました。開業当時は、デザインカプチーノって何？バリスタって何？という時代でしたので「こんな尖ったお店をこんな田舎でよくやるな」と言われることも多々ありました。

しかし、私は自分の経験とスキルを信じて突き進みました。
もちろん、地元のお客様に歩み寄ることも大事なので受け入れてもらいやすいメニューも加え、当店のお勧めは何でどんな商品なのかをお一人ずつに説明させていただきました。すると1年もたたないうちに9割のお客様がデザインカプチーノをご注文下さるようになりました。自分の強み・魅力は何なのか、しっかりと自分と向き合い知ることで信念を持って進むことができます。たくさんのご指摘やご意見の中でその都度揺れるようなリーダーには誰もついては来ません。

カフェの開業のお手伝いをさせていただく機会も多くありますが、まずはオーナーさんの思い描くお店のコンセプトと強みを伺います。そこがはっきりとしていなければいけませんので、まずはしっかりご自身と向き合って頂いています。お店を始める、事業を始める事は不安で考えなければならない事もたくさんあります。しかし、一番大事なことは自分を知ることです。出来る事を活かし、できないことは人の手を借りればいいのです。

女性起業家は、子育てしながら事業を継続していけるのか不安も出てきます。
しかし、自分のライフスタイル(特に子供との時間)を専業主婦の方と比べてはいけません。短い時間でもきちんと愛情で包み込むことができれば愛は伝わるはずです。視野を広げればワーキングママ仲間も沢山います。そして仕事も子育ても頑張る自分自身の事を好きでいれば、きっと家族も働くママのことを好きでいてくれます。

これから起業される女性の皆様にはぜひ、嫌いな自分は切り捨てて、自分を信じて好きな仕事を全うしていただきたいです。
それはとても特別な事で、とても幸せな事ですから。