女性創業者リレーコラム

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 「女性創業者が語る創業の魅力」をテーマに、女性創業者の視点から見た創業の魅力や苦労などを、県内で活躍する女性創業者の方々に続々と語っていただきます。

創業は『楽』じゃないけど『楽しい』

ビジョンプロジェクター 田中 美紀さん

田中 美紀美さんビジョンプロジェクターと名乗って初めて依頼者の絵を描いたのが2013年、あれから7年が経過した。

『思考は現実化する』とは、ナポレオン・ヒルの言葉だが、思考を絵にすればもっと実現しやすいのではないか。当時のパートナー(今の夫)に一枚の小さな絵を描いて贈ったことが事の発端。いつか起業したいと内に秘めていた彼は、翌日には『ビジョンプロジェクター』と事業名を決め、あれよあれよという間に、商標登録の出願、そして名刺の作成。押し出されるように二人三脚の事業は始まった。

幼いころから絵を描くのが好きで、暇さえあれば広告のウラに落書きをしている子だった。中学時代の美術教師に影響を受け、美大に憧れ進学するも、絵を描く意義を見つけることができず、反対にコンプレックスになっていった。
社会人になると仕事中心の生活になり、さらに絵を描くことから遠ざかっていった。このままでいいのかと悩んでいた時、今の夫と出会った。そして、ある年の彼の誕生日、日頃の感謝の気持ちを伝えるため、彼の夢を絵にすることに挑戦した。その絵を描きながら、大切な人の大切な想い(ビジョン)なら描きあげることが出来ると気づいた。

初めの絵は、3ケ月以上かけて1枚3万円の絵を描いた。それでも高いと言われることも。あまりの効率悪さに、絵を描くのは老後の趣味にして絵の知識を活かせる会社で働いたら?と親身にアドバイスをもらうことも。でも挑戦を選んだ。どのように生きても辛く苦しいことはあるから。一番辛いのは挑戦しなかった時の虚しさ、情けなさで、それなら十分味わった。これからはやりたいことで苦しもうと決めた。

家庭との両立で限られた時間の中、いかに納得のいく仕事をしていくか。自らの成長の為、質の高い作品作りのため、ターゲットを経営者に絞り、絵の技術と価値を少しずつ上げていった。不思議なもので、次第に理想のお客様に巡り合えるようになっていった。全ては自分の覚悟次第だったのだ。

自分の可能性を見くびらないで。
もがきながら進んだその先に、想像もできないような感動が待っている。
他でもない、自分に伝えたい。
7年前の自分と、そして今の自分に。
『楽じゃないけど楽しい人生』続行中です。

田中 美紀美さん

会社情報

事業所名 ビジョンプロジェクター
所在地 〒720-0203 広島県福山市田尻町3754
連絡先 090-9064-9106
ホームページ http://visionprojector.com/
事業内容 経営者の方の頭の中にあるビジョンをヒアリングを通して絵画として視覚化し、よりよい会社作りの応援をする。
経営のためのオーダーメイド絵画の作成。コンサルタントアート。

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