16年前の事。子供達も成人を迎えこれからと思っていた矢先、主人が他界。
それまで普通の主婦だった私が生きる為に働かざるを得なくなったのが起業するきっかけでした。
23年間の結婚生活の中でパート勤めを1年程度が精々の病弱な主婦でした。
どうしても働かなくてはいけなくなり選択したのが自営業。
社会に出た経験が殆ど無い43歳だった私は世間に出る恐怖からわざわざ自営業を選んだのです。本当に世間知らずでした。
何を生業に生きて行こう？選んだのは主人の為に培った玄米菜食を提供するカフェ営業でした。少しでも人の為に役にたつ仕事をしたいと当時から現在までその思いは変わりません。
料理を提供する上でスイーツもカフェとしては大切なアイテム。その中で生まれたのが「かりんとう」でした。
菓子作りの基本を学んでいない私だからこそ出来た発想だけの「広島かりんとう」。有名デパートや大手商社など恐れを知らないから出来た飛び込み営業。
この何も知らないという事が私の強みの1つです。
去年、個人事業主から法人成りし株式会社香木堂を設立。
ゼロからのスタート、遅咲きの59歳です。
現在では各地区の特産品でかりんとうを作り、その中でも酒粕かりんとうは香木堂の主力製品となりました。現在では企業様からのプライベートブランド商品の依頼も増えて参りました。
資金繰りなど大変な事は多々ありますが主婦をしていた時よりも喜びや生きがいを感じています。子供を育てるようにスタッフを育て、会社を育てていく。今まで知らなかった世界を知る。こんな楽しいことはありません。
自分の知らなかった自分を見出しその可能性に挑戦し続けています。
起業することで人生を豊かにし、生き甲斐を見つけました。皆様も自分の可能性に挑戦してみてください。