「女性創業者が語る創業の魅力」をテーマに、女性創業者の視点から見た創業の魅力や苦労などを、県内で活躍する女性創業者の方々に続々と語っていただきます。
働く人が社外で気軽にメンタル相談できる「社外保健室」を2013年から八丁堀で運営しています。
2002年に「産業カウンセラー」という働く人に特化したメンタル相談を個人で開始し、早々に共倒れしたことが、結果として私の創業に大きく影響しました。未熟だった私は相談者と「共依存」になりがっぷり四つ。その後、相談の仕事からは一旦足を洗いました。
とはいえメンタルダウンした自分をどう立て直すか途方に暮れたとき、さまざまな自然療法や植物療法を用いた「セルフケア」で心身が変化するのを体感しました。「セルフケアを用いれば相談者の復活も時短でき、話を聞く側も安心して仕事が継続できる」と直感し、2007年に改めて「植物療法を用いた相談室」をアパートの一室で開始しました。
その後お客様が増え、ある時「残りの人生で何人の相談者を担当できるか?」数えてみたら、ちょうど3万人でした(当時日本の自殺者数は10年連続3万人超)。「一生かけても1年の自殺者数に届かない..」という現実に愕然とし、「アパートの一室でひっそりやってる場合じゃないよ!」とハートに火がつき半年後、八丁堀に10坪の相談室ができていました。とはいえ経営素人のわたしが事業を軌道に乗せられる訳もなく、その後はにっちもさっちもな日々が続きました。
まず勢いだけで起業したため、運転資金はあっという間に底をつき、「もう生きていけないかも..」という本能的な恐怖は今でもよく覚えています。2週間ほど眠れず、肺に穴が空きました。さらに、人のテーマがありました。スタッフを大事に育てたつもりでも、ちょっとしたことで関係がマズくなり、育った頃に辞めていくという繰り返し。今思えばあの頃は目が三角になっていましたから、ずいぶん自分勝手な指導だったのだと思います。5年目の2018年に法人成りしましたが、それと同時に体調不良で1か月半休みました。それまで風邪ひとつ引かなかったのは、ずっと力んでいたからなのかもしれません。状況は変われど「お金」「人」「健康」のテーマは付いて回り、相変わらず渦中ではあります。
起業の醍醐味って何だろう?と改めて考えると、本当に大変なことのほうが多いですが、喜びの次元も違います。それがクセになるのかもしれません。
わたくし自身は起業について身をもって知ったので、来世では絶対に起業しないと思います。今世で自分が創業した会社に入社して、バリバリ活躍したいと思っています。
事業所名 | 株式会社 三十八花堂 |
---|---|
所在地 | 〒730-0013 広島市中区八丁堀12-8ルミナス八丁堀4F |
連絡先 | TEL:082-225-7554 |
ホームページ | https://www.bach-lab.com/ |
事業内容 | 企業向けメンタル相談室運営 睡眠教育および個別指導 競技者向け個別メンタルサポート |