- パブリック情報設計事務所
(株式会社PUBLIC)
代表取締役 - 有本 智
「自由」と「責任」は隣り合わせ。
責任を嫌う経営者になっては駄目です。
広告代理店を経て通販会社でWeb戦略を担当した後、2014年に自身の会社、パブリック情報設計事務所を設立。「情報設計」という考え方の下、グラフィックデザインに、編集、ビジュアルコミュニケーション、テクノロジーを融合させた手法で、顧客のビジネス課題を的確に解決する、付加価値の高いWebビジネスモデルを提供している。
Web上でのマーケティング戦略に欠かせない、
情報設計(Information Architecture)とは?
創業する以前は広告代理店に勤務して、それから通販会社にいたのですが、そこで知り合った通販会社の社長さまから、「自分で会社をやってみたら?」と言われ、「そういう選択肢もあるのだな」と考えはじめたのが創業を意識した始まりです。正直なところ、当初は全く創業するつもりなんてありませんでした。創業に至る道のりも着々と準備して会社を起こしたというよりは、ある時、決心して独立に乗り出したという感じですね。
弊社の事業内容は、代理店時代に培ったマーケティングの知識と通販会社で勉強したスキルで、Webに特化したサービスを提供しています。ひと言で表現するなら、Webを使ったビジネスモデルの作成です。例えばホームページをWeb上の店舗だとすると、どうやったら一般のお客さまがその店舗を訪れ、目的の商品までにたどり着くかといった、ゴールまでの道筋を考え、売れる為の戦略を練るお手伝いをしています。サイトを制作をする前に必要な、「情報設計」「Information Architecture」略して「IA」と呼んでいるのですが、私たちの会社ではこのIAの考え方に基づき、商品やサービスが売れる店舗、すなわちWebサイトづくりをサポートしているというわけです。
既にお分かりかと思いますが、「パブリック情報設計事務所」という社名も、そうした弊社のコンセプトが反映されたものです。単にカタチだけのWebサイトを提供するのではなく、デザイン、編集、ビジュアルコミュニケーション、テクノロジーといった要素を駆使して、本当の意味で情報戦略ツールとして使えるサイトをつくりたい。そういったコンセプトがあるからこそ、われわれの会社では付加価値の高いサービスが提供できているのだと思っています。
Webサイトの費用はケース・バイ・ケース。
決め手は、値段ではなく、目的に近づけるかどうか。
顧客の確保に関しては、会社に勤めていた頃のネットワークを生かして、お客さまを紹介していただきながら、クライアントの数を徐々に増やしていきました。もちろん、創業後すぐに自社のWebサイトも立ち上げたので、サイトを通して問い合わせてこられるお客さまも年間数件はありました。
初めてご相談を受けるお客さまからまず聞かれるのは、Webサイトの作成にかかる費用面のご質問です。これから創業される方の参考までにお答えすると、率直に言ってWebにかかるコストはケース・バイ・ケースです。事業主がWebを使って何をしたいかで、コストは全く異なってきます。相談を受ける側としてアドバイスできるのは、まず自分自身のビジネスモデルをどうしたいか、そこをしっかり考えてほしいということですね。
Webサイトに関するニーズは業種によっても異なるし、事業主が抱えるビジネス課題によってもまるっきり違ってきます。Webサイトを使ってものを売りたいという人もいれば、企業イメージをアップさせたいという人もいます。家を建てるのと同じで、どこに重点を置くかでコストが変わってきますし、住み方も全然違ってきます。「本当に建てて良かった」と思える住まいにするためには、自分がどう暮らしたいかをしっかり自問自答する必要がありますよね。Webサイトもそれと全く同じだと思います。
弊社の場合、「情報設計」というコンセプトの下でサービスを提供している以上、お客さまにわれわれの仕事に対する考え方をしっかり説明し、理解していただいた上で仕事をしています。内容によっては仕事を受けれないこともあります。われわれは、Webサイトをつくったら終わりというわけではなく、お客さまのビジネスパートナーとして、ずっとお付き合いしていきたいと考えていますし、コストで選ばれるのではなく、常に成果で期待を上回る仕事を提供することで、お客さまの信頼を得るよう努めています。
まずは経理のことを一から知ること。
そこから経営者の一歩が踏み出せる。
自分自身の経験を振り返って、これから創業される方に助言するなら、最初のうちは経営者としての“見る目”を養うために、全てを人に任せず、自分でやってみることをお勧めします。私は、目をかけてくださった先輩経営者から、「最初の1年は経理について一から学べ!」とアドバイスされました。試しに1年間、税理士に依頼せず、全部自分で帳簿を付けてみました。すると税務を通して、国の政策の動向が理解でき、私自身が事業をどう成長させていくべきかといった方向性も自然と見えてきました。個人的には、そこで初めて経営者としての一歩が踏み出せたという実感を抱いています。さすがに今は、プロの方にお任せしていますが、創業後で時間にゆとりがある時期は、自分で経理をやってみるのも良い経験です。これから事業を大きくしていこうという時、決算書も読めない経営者のままでは話になりません。面倒がらず、ぜひ挑戦してみてください。
それともう一つ、失敗を通して学んだことですが、社内外にかかわらず、自分の説明がまずくて相手に伝わっていなかったということがよくありました。自分の中で知っているつもりでも、「知ること」と「理解すること」そして「教えること」は全然違います。人を雇い、社内に人が増えれば、それだけコミュニケーションの機会が増えるわけですから、どう伝えるかは仕事のクオリティーにもつながります。じっくりヒアリングして、伝えるべき本質は何かを見極める目を養うよう心掛けたいですね。
最後に私の考える創業の魅力は、自分のやりたいことと素直に向き合えること、つまり「自由」に挑戦できることだと捉えています。その分、経営者としての責任が付いてきますが、責任を嫌がる人は経営者になっては駄目ですね。創業を目指す皆さんには、「自由」と隣り合わせの「責任」を、自分自身の手で引き受ける覚悟を持ってほしいと思います。
事業所名 | パブリック情報設計事務所(株式会社PUBLIC) |
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所在地 | 〒733-0821 広島市西区庚午北3-1-2 第一水野ビル208 |
連絡先 | TEL :082-961-6071 |
ホームページ | https://marketing.hiroshima.jp/ |
創業 | 2014年6月 |
従業員数 | 2名 |
業種 | その他サービス |
事業内容 | ・インフォメーションアーキテクト(情報設計) Webサイト制作において目的・ゴールを明確にしてビジネスの手助けとなるWebサイトを設計・制作します。 ・Web通販サイトの企画・戦略アドバイザー ・リスティング広告運用代行・アクセス解析など |