とにかくやってみないことには分からない!
その時は失敗でも、それは財産に変わる。

  • PROFILE
  • 2003年より東京でWeb開発やDTPに関わる仕事をスタート。その後、地元である福山に戻り、2015年に個人事業から法人化に移行して株式会社Omitを設立。日々の仕事を「究極の遊び」と捉え、楽しみながらより良いサービスを提供することを基本方針として、Webサイト制作やシステム開発、アプリ開発などに取り組んでいる。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
人材育成にはパワーとお金も必要だった! 採用は負担も増大。

戦力補強のはずが、一時的に戦力ダウン。
仕事をしながらの人材育成は大変だった。

 創業の魅力はやはり自分が「面白い」と思ったことに、即断で取り組めるところですね。以前は、私も会社の中で働いていたのですが、「面白そうなアイデアだ、挑戦してみたい」と思っても、上司のGOサインが出ないとなかなか動けないこともあって、それなら「自分でやろう」と思い立ち独立しました。面白いことができないというのは、自分としてはかなりストレスなんですよ(笑)。もちろん仕事は大変ですけど、それも含めて当社では仕事は「究極の遊び」と考えています。
 ただ当社の場合、受託開発が多いので、すべてが納期のある仕事です。お客さまの信頼を獲得するためには納期に遅れるわけにはいきません。創業当初は夜を徹して仕事をしていることが多く、これはいかんとスタッフを入れることにしたのですが、勢いに任せて一気に4人も入れてしまいました。しかも即戦力となる方はなかなかいないので、全員未経験者でした。仕事をこなしながらスタッフを教育する日々が続き、さすがにパンクしそうになりましたね(笑)。
 また一度に4人も入れたことで、毎月相当な人件費が掛かってしまい、売り上げを確保していくのが大変でしたね。でも自分自身は、そういった経験も良い勉強になったと思っています。当時のスタッフが今も2人残ってくれているのですが、彼らを教育していく中で、私自身も経営者としていろいろなことを教えられました。大変なこともたくさんありましたが、彼らが育ってくれていることが、今となっては大きな財産となっています。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
人が増えると、タスク管理が社内の最重要課題となった。

採用にも、広告にも、経費が必要。
法人化すると何かと出費がかさむ。

 法人化そのものは2年前なのですが、それ以前に13年間、個人事業としてやってきたので、顧客の見込みも十分にありました。「これならやっていける」という算段が立って法人化したつもりでしたが、いざ会社にしてみると、思わぬところで出費がかさむものですね。
 法人化すると、税理士さんや行政書士さんのお世話にもならなければいけないし、前述のとおり、人を雇えば人件費も掛かる。そもそも求人するとなると、求人サイトに掲載する費用も掛かります。苦労して開発した新サービス(株式会社Omitでは、誰もが簡単にホームページを作成できるサービスを展開している)の広告をWebやプレスに出すにしてもお金は必要です。大手の場合は派手にキャンペーンを打てますが、当社の場合はそういうわけにはいきません。
 会社にすると気持ちまで大きくなり、財布のひもまで緩みがちになり、事業には思わぬ出費も付きものです。締めるところは締めるようにして、常に“生きたお金の使い方”を心掛けています。
 その他、創業してからずっと課題となっているのが「タスク管理」です。自分一人なら、何がどう動いているのか自分の中で把握できますが、チームで仕事をするようになると、ムダを省くためにも、一人一人の進行状況をしっかり管理しておく必要があります。当社ではオープンソースのソフトウエアを使って、プロジェクターで社内の壁に管理表を映し出し、常に情報共有できるようにしています。管理をきちんとするようになってから、1カ月掛かっていたことが、15日で終わるといったケースもありましたね。
 また納期を守ることも大切ですが、私たちのような受託案件を扱う仕事は、頂いた仕事にプラスアルファを添えることで、「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらうことが大切だと思います。良い仕事をすれば、必ずそれが次の仕事を生んでくれるということを、これから創業される方にも胸にとどめておいてほしいです。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
開発したサービスは常に見直し、ブラッシュアップが必要。

商品の向こう側にいる「人」が想像できるか。
そこがビジネスを成功に導くか否かの分かれ目。

 Web系の仕事の場合、新サービスを開発したとしても、数年で廃れてしまうので、サービスの見直しやブラッシュアップは常に必要ですね。つくりっぱなし、売りっぱなしでビジネスが一人歩きするほど、甘い世界ではありません。私自身も常にお客さまに何か新しいものが提案できるように、アイデア帳を持ち歩き、何でもいいから思い付いたことを書き留めるようにしています。
 先ほど、頂いた仕事にプラスアルファを添えると言いましたが、例えばアプリを依頼された時、その開発を行うだけでなく、アプリとセットでビジネスが必然的に生まれる仕組みを提案すると、お客さまはとても喜んでくれます。単に業務をこなすだけではなく、ビジネスの仕組みなど大きなフレームを含めて考えていくこと、それが新しく事業を始めていく上で重要だと感じています。
 そうした視点を磨くには、仕事の向こう側にいる「人」とのつながりを常に意識していることが大切ですね。サービスを利用している人の顔が見えていなければ、本当に自分たちの仕事が喜ばれているかどうかも分からないですし、的外れなサービスをつくってしまうかもしれません。さらに会社同士のビジネス展開も、人と人のつながりの中で広がっていくものです。パソコンと向き合う時間が長いWebの仕事だからこそ、そうした人との絆をおろそかにしたくないですね。
 実際、会社を法人化する際も人脈にすごく助けられました。当社はずっと地元企業が運営するインキュベーション施設を利用していたので、お隣は行政書士さんなど、何かと地縁が生まれやすい環境です。創業を検討中の方は、こうした環境をネットワークづくりに役立てるのも一つの手だと思います。

会社情報

事業所名 株式会社Omit
所在地

〒720-0073 広島県福山市北吉津町5丁目2-12 DioPorteⅡ 202

連絡先

TEL : 084-959-6316

ホームページ https://omit.co.jp/
創業 2015年
従業員数 4名
業種 サービス業
事業内容

web制作(ホームページ制作)

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