起業や挑戦をやさしく⽀援する、
宮島の古民家コワーキングカフェ

  • PROFILE
  • 部活動として取り組んだラグビーの経験から、「食」による体づくりに興味を持つようになり、管理栄養⼠養成大学へ進学。卒業後は東京の給食会社に就職し、病院・学校の給食調理、大学や社会人チームのスポーツ栄養指導、栄養ソフト開発などを担当するが、本格的にスポーツ栄養士を目指すため転職。ところが仕事内容や人間関係でつまずき病気を発症し、対人不安から会社員として働くことをあきらめる。一人でできる仕事を模索して11個の副業を試した結果、フリーランスとしてホームページの制作を開始。2021年、宮島でカフェバーを開業。2022年、コワーキングカフェへと業態変換を図り、屋号を「ミヤジマベース」と改称。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
やりたいことは後回し。求められることを軸にする!

無計画だった創業から一転、
みんなの「働く」を楽しくするカフェへ。

以前はフリーランスでホームページ制作の仕事をしながら、ワーケーションで日本中を転々としていました。ミヤジマベースを開いたきっかけは、たまたま滞在していた宮島のゲストハウスのマネージャーが、撤退を考えている飲食店とつないでくれたことでした。すぐに契約を決断しないと他の方に話がいく状況でしたので、流れに任せて十分な準備をしないまま開業してしまった、というのが正直なところです。

過去に管理栄養士として飲食業界で10年働いた経験はありましたが、お店の経営は初めてでした。
いつかやりたいと思っていたカフェバーとしてオープンしたものの、よく考えると近くには老舗の飲食店やカフェがたくさんあります。しかも当時はコロナ禍の真っただ中。特徴のない店がつぶれてしまうのは、目に見えています。 開店後、徐々にお客さまから働き方や起業の相談が増えたため、お店に求められている姿を見つめ直し、2022年に「ミヤジマベース」へ屋号を改称。コワーキングカフェとして再出発しました。

ミヤジマベースは、作業や交流と、ノンフライのグルテンフリーから揚げが楽しめるコワーキングスペースです。経営相談や集客サポート、キャリア相談や起業のコーチングなど、さまざまなサービスも提供しています。一番の魅力は気軽に利用できること。創業とまではいかなくても、「副業をやってみたい」「今の働き方がしっくりこない」といった方はたくさんいらっしゃるはずです。そんな方たちが気軽に相談できる場所として、うまく言葉にできない意識や課題を整理し、やるべきことを明確にしていくのがミヤジマベースです。支援のファーストステップとして、「自分らしい働き方」を利用者の皆さんと一緒に考えていきます。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
経営やお金のことは、先輩経営者に相談を

孤独な中でビジネスは成功しない。
創業時こそ、身近な相談者が必要。

創業時の最大の失敗は、誰にも相談せず、たった1ヶ月の準備だけでお店をスタートしてしまったことです。土地勘のない場所で、人生初のカフェ出店。なのにメニュー構成から売り方、集客、採算管理、資金繰りなど、経営に関する全てのことを自分だけで決めていました。お店も一人で運営していたため、事務作業やメニュー開発に追われて営業できない日も多く、当然収入は減り赤字も拡大。その上、そんな状態が1年も続くと、「あのお店、あまり開いてないよね」というイメージも定着してしまいます。結果として1年以上の時間と200万円以上のお金を無駄にしてしまいました。

こうした失敗を防ぐには、やはり起業経験のある方に相談するのが一番です。事前にメニューの組み方や採算管理、集客方法など、自分の考えをしっかり整理して分析しておく。それが出来ていれば軌道に乗るまでの時間はかなり短縮され、失うお金も少なく済んでいたはずです。お金を払ってでも相談できる相手を確保するか、頼れる先輩創業者を見つけておくべきでした。
カフェ運営は当面売り上げが立ちにくいと感じていたので、ホームページ制作で赤字を補填していました。お金を借りることに抵抗があったので借り入れも避けていました。でもそれらは間違いでした。なぜなら時間がなくなるからです。本気で事業と向き合うなら、最初に借り入れすべきだったと後悔しています。手元にお金があれば、心の余裕と時間が生まれます。人を雇ったりマーケティング戦略に時間をかけたりと、より大切なことに集中できたはずです。自分の時間を創出できれば、運営方法を見直すだけでなく新しい事業のアイデアに時間を割くこともできます。時間を無駄にせずビジネスを発展させていくためには、時に思い切って借り入れする勇気も必要だと失敗から学びました。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
捉え方次第で、失敗は強みになる

多くの失敗をしてきたからこそ
お手伝いできることがあります。

カフェ創業時の失敗以外にも、私自身、創業に至る前から働き方についてすごく悩んできました。スポーツ栄養士になる夢を持って飲食業界で働いていたのですが、人間関係や環境になじめずストレスを抱え込み、とうとう失語症を発症し退職。会社でうまく働けない自分が本当に情けなくなり、ずっと人と関わらずに生きていきたいと願うほどの対人不安に陥っていました。しかしそんな状態でも、収入を得なくては生きていけません。手当たり次第に一人でできる副業を11個試した結果、自分に合っていたホームページ制作という仕事を見つけて今に至ります。
あえていうなら、この失敗の経験は自分の強みだと思っています。失敗をしているからこそ経験に基づくアドバイスができ、相談者の気持ちに寄り添えます。いろいろな相談機関を利用してもしっくりこないと感じている方は、相談相手のフェーズが自分と食い違っているのかもしれません。成功者の助言が役立つ時もあれば、失敗者の経験談が参考になる時もあります。相談機能を備えたコワーキングスペースは全国にたくさんありますが、ミヤジマベースの強みは他ならぬ私自身の経験です。そして、この場所を通じてつながった様々な業種のプロが全国にいることです。
私の場合、事業づくりが得意な茨城のメンバーに相談しながら、あらためて事業計画を作成したことが功を奏しました。最初は流れのままにカフェバーを開店しましたが、事業計画をきちんと作成することで事業の方向性ややるべきことが明確になったのです。創業や副業を念頭に置いている方は、まず事業計画に本気で向き合ってみてください。書くことで頭の中が整理され、思いもよらなかったアイデアに到達することもあるでしょう。するとビジネスは意外な方向に動きはじめ、自分が考える以上の未来に出会えるかもしれません。創業の面白さとはこういう部分にあると、私は思っています。
挑戦したいけど、自治体や銀行の創業支援は敷居が高いと感じている方は多いのではないでしょうか?そんな方こそ、ぜひミヤジマベースへ足を運んでみてください。宮島という場所でリラックスしてお話しながら、あなたが目指したい理想の姿を見つけ、自信を持って一歩踏み出せるようにお手伝いさせていただきます。

会社情報

事業所名 コワーキングカフェ ミヤジマベース
所在地 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町310
連絡先 TEL:070-8421-6622
ホームページ https://miyajima-base.com
創業 2021年5月
従業員数 8人
業種 飲食業・コンサルティング業
事業内容 ノンフライ&グルテンフリーな米粉から揚げの販売
コワーキングスペースの提供
働き方相談、起業のゼロイチ支援
飲食店の集客・売上改善コンサルティング

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