創業とは人生と社会を豊かにすること。
楽しく生きるための「挑戦」です。

  • PROFILE
  • 大手化粧品メーカーへ入社後、本社国際部を経て、美容療法家として独立。以来、ビューティープロデューサー、セミナー講師、メイクアップアーティストといった多様な肩書を持ち、スイスの大学で心理療法も修め、カウンセラーとしても活躍の場を広げている。自身が会長を務める日本ビューティーセラピー協会では、各種養成コースを開設し、生きがいを持って成長する生徒の支援に情熱を注いでいる。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
Small is Beautiful!まずは「身の丈創業」で、リスクを最小限に抑える。

小さくてもいい! 身の丈にあった創業なら、
勇気を持って最初の一歩が踏み出せる。

 美容療法家として独立する前、大手化粧品メーカーに在籍していたのですが、当時はヨーロッパを中心に、世界各地でデモンストレーションや教育活動に従事していました。その後、結婚を機に退社し、子育てが一段落し、もう一度働こうと思った時も、やはり美容の道以外は考えられませんでした。そこで、セミナーなどを手始めに、1990年からフリーランス活動をスタートさせ、2006年頃に広島市内中心部に自分自身のサロンをオープンさせました。
 創業当時の自分を振り返って、後進の皆さんにアドバイスできることがあるとしたら、「身の丈創業」のススメでしょうか。私の場合は家庭もありましたので、資金面などのリスクは最小限にして、小さい店舗でも、しっかり収益を上げるといったことを心掛け、サロンを運営してまいりました。収益を上げるといっても、むやみに単価の高いサービスを提供すればいいというわけではありません。例えば独自に開発したオリジナルブランドのコスメは、流通過程で生じるコストをカットし、より安心でより高品質なものを、お客さまへダイレクトにお届けしています。美容専門家として、世界からコスメをセレクトし、海外ブランドのコスメも、日本では私どもでしか扱っていない商品があり、他にはないものということで多くのお客さまから熱い支持を得ています。そうしたオンリーワンのサービスを持つことは、信頼と収益へとつながる一番の近道でもありますね。
 さらにもう一つ、当然のことですが、創業する際、「自分は一体いくら売り上げたらよいのか」といったことを明確にしないまま、ビジネスを始めては駄目ですね。売り上げ規模がイメージできたら、おのずと未来のビジネスモデルが明確になります。そこがクリアにならない限りは、創業計画も具体化しない。数字は明確で、厳しくもあり、美しいものです。ここは創業の先輩として、後輩たちにしっかりアドバイスしておきたいポイントです。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
地に足を着け感性を磨き、自分で世の中の流れを読む。

ブランディングの前にグランディング、
マーケティングと共にリーディング。

 会社員時代は、美容業界の最先端で働いているという誇りも、愛社精神もありました。ですので私自身、会社を離れる際はとても不安でした。きっと、これから創業される皆さんも同じような不安や迷いを抱いていると思います。しかしそこで「勇気」を出して、決心・決断することが創業の第一歩だと私は捉えています。
 では、その勇気を出すにはどうしたらよいかというと、私は自分自身の志を明確にする「グランディング(地に足を着けるという意)」の作業が必要だと思っています。自分にとって仕事とは、人生とは、といった根本を見つめ直すことによって、まずは創業の志を明確にしてみてください。「どう生きるべきか」という大きな流れの中で創業を見つめ直せば、きっと勇気も湧いてきます。先ほどビジネスでは他にはない魅力を追求するブランディングが必要だと言いましたが、その前の創業段階では、自分自身をリアルに受けとめるグランディングが重要です。自分をみつめ、ビジネスにおけるミッションを明確にできれば、必ず一歩踏み出せます。自分が「今ここにしっかり居る!」という感覚です。
 また創業する際には、マーケティングだけでなく、さらに視点を広げて時代や人、あらゆるものの流れを読み取る「リーディング」も大切です。経営者を志すならば、政治、経済、歴史など全てに常に感性を研ぎ澄まして、世の中の流れを的確に読み取る必要があります。ありがたいことに、私は会社に勤務していた頃、社内外の有名な経営トップの方々との出会いが多くありました。世の中をリードする健全な事業家たちがどんな意識で言動し、実行するか、また、困難に対峙する姿勢も間近に見ることができました。そして、接遇マナーや立ち振る舞い、おもいやり、おもてなしの真髄を学びました。これから創業を目指される方にも、ネットワークを広げ、他の経営者の姿からぜひ時代を読む力を学び取っていただきたいですね。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
人脈を広げ、他の経営者の姿から学ぶこと。

仕事や人生にしっかり向き合った上で
志のある創業を成し遂げてほしい。

 「創業者」は、自分自身の志をもとに、サービスや商品を通じて新しい価値を世の中へ送り出す人ですが、そこから進んでいくと、「事業家」と「経営者」に分かれます。「事業家」はビジネスの発展・拡大に重きを置き、収益の増大を目指す人ですが、「経営者」は、価値ある企業活動を継続させていくことに重きを置き、自分が退いても会社や社員が存続できる仕組みづくりを目指す人だと思います。どちらが正しいというものではありませんが、目指す将来像は異なりますし、自分の会社をどのようにしていきたいのかを意識しておくことは重要だと思います。私自身目指すのは「自由・平等・博愛」と、人間中心の経済・経営です。これまでビジネスを続けてこられたのは、そうしたいろいろなタイプの先人たちとの出会いがあり、学ばせてもらったおかげでもあります。だからこそ、これから創業する方には、ネットワークを広げて、いろいろな経営者の方から学び取ってほしいですね。私自身も機会があれば、先人たちから学んだエッセンスを伝えています。
 創業期はいろいろ考えなければいけないことが肩にのし掛かり、なかなか踏み出せない時もあります。一人でできることは限られているし、全部自分でやっていたら、次のステップに進めないこともあります。もしも背負うものが多すぎて、進むべき方向を見失いそうになったなら、先輩創業者たちに尋ねてみるといいでしょう。私もそうですが、育ててくれた先人への恩返しとして、ビジネスのチャンスを与えてくれた地元・広島への恩返しとして、相談に乗ってくれる方がいると思います。
 とにかく「創業したい」という気持ちが芽生えたら、まずは自分自身の仕事や人生と徹底的に向き合って、創業の決心を意志のある言葉に置き換えてみましょう。仕事は人生を楽しむために行っているものであり、創業の魅力は人生と社会をより豊かにすることです。夢を夢のまま終わらせるのではなく、ぜひカタチにしてください。そのためにも、創業の決心を意志力のある言葉、言い換えるなら「志」が「志事」になるのです。人生は有限!業を創るのは自分自身です。一歩を踏み出してください。

会社情報

事業所名 エピファニア 京(みやこ)美容療法サロン
所在地 〒730-0036 広島市中区袋町8-14 ハイネス国泰402
連絡先

TEL :082-541-4546

ホームページ http://www.miyako-beauty.com/
創業 2006年4月
従業員数 2名
業種 その他サービス
事業内容

・ビューティセラピスト(美容療法家)・心理カウンセラー・ライフデザイナー・講師・ラジオパーソナリティ・製品プロヂューサー・経営指導等多彩。世界的な活動をベースに地元を生かす実践。美容家・カウンセラーとして長い経験を活かした活動。

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