地域とのパートナーシップで、
もっと楽しく、もっと豊かな未来を。

  • PROFILE
  • 島根県出身。会社設立前は大手コンサルティング会社に所属し、主に地方創生・地域活性化をテーマに、府省・自治体を顧客にしたICTコンサルティングに従事する。サラリーマン時代は東京を拠点としていたが、地方の問題を解決するには、自ら地方に身を投じる必要があると考え、一念発起して広島へ。2016年11月に「みらい株式会社」を広島市に設立し、代表取締役Founder & CEOとなる。「未来をつくるしごとをしよう」をスローガンに掲げる同社では、行政機関や企業とパートナーシップを築きながら、抜本的な課題解決に向けて、戦略・企画づくりから、実現するための仕組みづくりに至るまでをトータルでサポートしている。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
リアルな声を聞き、ニーズの本質を把握

ニーズの裏側の超ミクロを知り、
より良い未来を紡ぐ。

 これまで東京を拠点としていたので、いろいろな方から「なぜ、縁もゆかりもない広島で創業したのか?」と不思議がられます。その理由は、私自身が地方創生事業の仕事に携わりながら、心の中でずっと「東京で暮らす人間に、本当に地方の問題が解決できるのだろうか?」という疑問を抱えていたからです。地方の顕在的な問題は、本当のところはさまざまな要素が絡まって、目に見える問題となって現れています。だから目に見える部分だけを解決しても、本当の解決には至らないのです。より良い地方の未来をつくるには、“超ミクロ”である「住民の声」や「住民の温度感」「ライフスタイル」などに、直接触れていかねばなりません。

 これはどんな分野で創業するにしても当てはまることです。創業者は事前に市場のニーズを把握する必要がありますが、目に見えるニーズばかりを追っていると、ビジネスそのものも揮発性の高いものとなるでしょう。今あるニーズのバックグラウンドを知る、言い換えるとニーズの裏側にある超ミクロを知ることで、未来につながるビジネスを生み出すことができます。外からの客観的な視点も大切ですが、潜在的ニーズを掘り起こし抜本的に問題を解決するためには、やはり問題が起こっている渦中に自分の身を置いてみることです。肌感覚で課題を感じ取ること、つまり超ミクロの視点が必要です。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
理念を見失うと、すべてが迷走する

理念を持たない会社は、
羅針盤を失った船。

 スタートアップとして始めたばかりの頃は、ちょっと資金繰りが不安になるとついつい創業時の理念を忘れて、クライアントの要望に受け身で応えることがありました。しかしこうした姿勢で仕事を続けていると、結局はクライアントにとっても、私たちの会社にとっても、良くない結果に終わってしまうことを学びました。
 先述の通り、私たちが解決しようとする社会的課題には、複雑な要素が絡んでいます。受け身で仕事をしていると、クライアントのオーダーをうのみにして対応してしまい、根本的な課題解決どころか対症療法のような仕事しかできません。後々、ほころびが生じる案件となってしまいます。
 こうした事態を回避するには、初心に返るのがベスト。会社を立ち上げた時の理念を思い起こし、自分はこの会社で何をしたかったのか思い返してみることが大切だと思います。理念が間違っていなければ、軌道修正もきっとスムーズです。

 会社が成長して人が増えてからも、理念の共有が不可欠です。弊社は月1回のミーティング合宿以外は、完全フルリモートで副業OKという自由なワークスタイルです。社員たちには「やりたいことをやりなさい」と、彼らの自主性を尊重しています。ただ、やみくもに自由というわけではありません。会社として核になるものがないと、提供するサービスや提案にブレが生じてしまいます。そこで手助けとなるのが理念です。弊社ではこの理念を共有するために、採用時の面接は最初から代表である私自身が行っています。採用の決め手は、理念に共感できるかどうかです。理念があることで社員同士の絆が生まれ、会社が進むべき方向性も明確になります。ビジネス面の迷走を防ぐためにも、きちんとした理念を持つことを勧めます。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
人材確保のステップは会社の成長に応じて

人材確保は早すぎず、遅すぎず。
適時採用でマンパワーを遊ばせない!

 正直に言うと、創業したばかりの頃は「経営者」という意識よりも、「事業家」としての意識の方が勝っていました。それではいけないと思ったのは、社員が増えはじめた頃です。社員本人はもちろんですが、その家族に対する責任も、経営者は負わなければならないと悟りました。ただ、経営者の責任を自覚する半面、一人の事業家としても仕事を全うしたかったので、経営面をフォローしてくれる社員を採用しました。ほとんどの創業者が痛感していると思いますが、事業は到底一人では行えません。頼れるところはしっかり頼った方が、物事はスムーズに進みます。これから創業する皆さんも、会社を大きくしていきたいと考えるなら、早期に経営面を任せられる人材を確保した方が良いでしょう。

 とはいっても会社全体の人材確保のステップは、会社の成長に応じた段階を踏むのが肝要です。人には0から1を創り出すのが得意な人もいれば、その1を100に展開していくのが得意な人もいます。例えば、1が生まれていない段階から展開が上手な人を採用しても、当面はそのマンパワーを遊ばせてしまうことになります。人材確保に関しては、早すぎず遅すぎず、ベストなタイミングを見計らって、適時採用していくことをお勧めします。
 最後にもう一つ、マーケティングに関する勉強もアドバイスしておきたいポイントです。勉強といっても難しく考える必要はありませんが、自分のやりたいことが世の中に合っているかどうかをきちんと確認できる、それぐらいのマーケティングの知識は必要です。例えば、私がよりどころの一つとしているのは、経営戦略の定石といわれるランチェスターの「弱者の戦略」です。トップ企業のシェアの及んでいないニッチなマーケットで、顧客との信頼関係を強固に結び、差別化を図っていく戦略を基本としています。皆さんもよりどころとなる戦略を見つけ、自分の夢を実現させてください。

会社情報

事業所名 みらい株式会社
所在地 〒730-0022 広島県広島市中区銀山町3-1 ひろしまハイビル21 16階
連絡先 TEL:082-535-5231
ホームページ https://go-mirai.jp
創業 2016年
従業員数 社員11名、業務委託パートナー95名
業種 コンサルティング、事業企画・運営
事業内容 地方公共団体や地域内団体・企業のニーズに基づくコンサルティング、事業企画・運営

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