イベント・セミナー情報

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イノベーション・ハブ・ひろしまCamps 創設記念 オープニングWeekイベント 1日目

3月25日(土)、新たなビジネスや地域づくりなどにチャレンジする多様な人が集まるイノベーション創出拠点として「イノベーション・ハブ・ひろしま Camps」がオープンしました。人や資金、情報などが集積・結合して、新たなつながりやイノベーションが生み出される場として活用していただく空間を目指しています。
施設内には、お店を出店してみたいという願いを試すことができる「チャレンジ・マルシェ」、レーザーカッターや3Dプリンターなどで試作ができる「FABスペース」、ワークショップが開催できる「ワークショップエリア」、多面的にイベントが開催できる「セミナーエリア」の4つのスペースがあります。

Campsでは、開設にあたり1週間にわたる「オープニングWeekイベント」を開催。その初日となる当日は、セミナーエリアで3つのパネルディスカッションが行われました。

●第1部:地方創生「新しい創業者の時代」
「ベンチャービジネス」という言葉の生みの親である元法政大学総長・理事長の清成忠男氏は、地方創生は、まず、中枢拠点都市を強化することが大事で、そこに核になる企業ができれば牽引されるように次々と企業が集積されると語られました。やがて、企業風土が醸成され、産学官のつながりができて、イノベーションが活発になるとのこと。企業の担い手が交流できるスペースがあれば刺激し合えるので、「イノベーション・ハブ・ひろしま Camps」がそういう場として活かされることに期待するとのメッセージをいただきました。
続いて(一財)地域活性化機構理事長の中嶋聞多氏は、その地域にしかない独自性に注目することでイノベーションが生まれ、何気ない雑談のような会話の中にイノベーションのヒントがあると語られました。
インスマート株式会社代表取締役会長の奥原誠次郎氏からは、平和都市・広島は「和」をキーワードにしたイノベーションができるのではないか、というご提案がありました。

●第2部:広島のカキを世界へ!
次は、株式会社ファームスズキ代表取締役の鈴木隆氏、クニヒロ株式会社代表取締役の川崎育造氏、JR西日本プロデューサーの石川裕章氏によるパネルディスカッションで、生食できるカキを広島から世界へ届けるという事業について語られました。鈴木氏は、関東から大崎上島へ移住し、川崎氏と協力して、塩田跡を利用したカキの養殖に取り組んでおられます。海外ではカキは生食が主流ですが、広島のカキは生食できないという現実に鈴木氏と川崎氏が奮起し、ノロウィルスを排除し、生食できるカキの養殖を手掛けている様子を紹介。そのカキを、「オイスターぼんぼん」というブランドで販売し始めたJR西日本の石川氏とのつながりを交えながらのお話は、大変興味深いものでした。

●第3部:「デザイン」が拓く、新たな市場
最後は、株式会社電通西日本広島支社クリエーティブ統括の清水清春氏、株式会社GKデザイン総研広島取締役の三島久範氏、SWITCH design代表の谷川智明氏、イラストレーター・デザイナーの進士遙氏の4人による、デザインをテーマにしたパネルディスカッションです。広告業界や建築業界で活躍されている4人から出た共通のキーワードは「コミュニケーション」でした。クライアントがエンドユーザーに伝えたいことを設計することがデザインであり、形にしていく作業であると語られました。デザインをオーダーする際のポイントは、気持ちをきちんと伝えることで、オーダーする側の思いがブレるとうまくデザインできないとのご意見をいただきました。また、クライアントと一緒に創り上げていくことが大切とのメッセージもいただきました。

多彩な内容のパネルディスカッションに、訪れた方々の真剣に耳を傾ける姿が印象的でした。

当日の様子
開催日
平成29年3月25日(土)
場所
イノベーション・ハブ・ひろしま Camps(広島市中区紙屋町)

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