大学を卒業し広島市内の一般企業に勤めましたが、農家の長男としていずれは地元に戻らねばならないと漠然と感じていました。定年後に地元に戻り、今までと同じような農業をすることを想像したとき、そのような自分の姿を思い浮かべることができないことに気づきました。
「地元にはまだまだ活かしきれていない資源(地域・人的な資源)がある。このまま従来の農業をしていくだけではそれらを活かすことができずもったいない」と考えた私は、「生産から消費までをトータルでデザインした生産販売モデルを作り、これまでの農業の概念を変えていきたい。地元の資源を活かした農業を行い、地元の地域を活性化させたい」と決意し、24歳で退職、就農への道を歩み始めました。ミニトマト農家やチンゲンサイ農家などでの研修を経て、就農当初はチンゲンサイの栽培を始めました。それから取引先からの要望もあり、ベビーリーフ及びスプラウトの栽培を始め現在に至ります。
広島県北部の北広島町でベビーリーフ、スプラウトの栽培と販売を行っています。
水耕栽培が主流な中、ビニールハウスを使用し土耕での栽培を行っています。ビニールハウスでの栽培のため季節を問わず通年での栽培が可能であることが特徴です。
栽培において、平成の名水百選「よみがえりの水」が湧く山の湧き水を源泉から栽培に活用し、山の落ち葉ときのこ菌床をブレンドした独自の堆肥を使用したと土を使用し栽培しています。農薬や化学肥料に頼らない栽培方法を常に模索しながら、消費者に安心・安全な商品をお届けすることを心がけています。
弊社のベビーリーフの特徴は、味が濃く肉厚で食べ応えがあり、消費者からの評価につながっています。また、棚持ちがよく廃棄が少ない点も業者の皆様に喜んでいただいています。
事業開始当初は外食産業に向けて全国のレストラン、ホテル、式場などへ出荷が主でしたが、最近では一般家庭消費に向けた販売も開始し、広島、関西の一部スーパーで販売しています。サラダとしての消費だけでなく、味の濃さを活かし肉といっしょに食べるなど新たな食べ方も提案しています。
セールスポイントとして、以下のものがあげられます。
・土耕での栽培を採用していること
・山の葉っぱやきのこ菌床を使った独自の堆肥づくりを行い、なるべく農薬や化学肥料に頼らないようにしていること
・平成の名水百選「よみがえりの水」の湧く山からの水を使用していること
・少ない水分量で育てることにより、棚持ちのよい商品となっていること
・鮮度を保持する包装材を採用
・収穫後に即予冷し、冷房付きの作業場で包装し保冷車で輸送
特に堆肥については、地域の資源を活かした堆肥づくりにこだわっており、他が真似のできない堆肥を作っていると自負しています。
(良かった点)
・地域の資源を活用することができたことです。
・地元を元気にする活路が見いだせたことです。
(苦労した点)
・何を作るか決めるまでにかなり悩みました。
・起業当初は資金がなく、ハウスの建設にも苦労しました。
・販路の開拓に苦労しました。
コロナ禍で外食が減り、家で食事をする機会が増えている中、器によって料理を華やかに彩ることができ、食卓が楽しい雰囲気になる演出の一部として役立てればと思っています。
広島銀行千代田支店(支援内容:資金調達・融資、販路開拓、経理・税務・労務・法務)
事業所名 | 株式会社やまのまんなかだ |
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所在地 | 〒722-0035 広島県山県郡北広島町本地5898-2 |
連絡先 | TEL : 090-7549-1826 |
ホームページ | https://yamano-mannakada.com/ |
創業 | 2019年9月 |
資本金 | - |
従業員数 | 5名 |