庄原市東城町は高齢化が進み人口の4割以上が60歳を超え、3割程度がその高齢者を支える40・50歳代となっています。自分が生まれ育った東城町に何か恩返しが出来ればと、何が出来るのかを考えた結果、町の活性化に必要なのは以下の3点を実現させること、その実現に特化できるのは花屋カフェだと思い創業を決意し、生花装飾者として従事しながらフラワー装飾技能士1級を取得しました。
①人が集まり寛ぐことができるコミュニティの場を提供。
②事業開始により町の活性化と魅力向上につながれば、UターンやIターン人口の増加で、高齢者や高齢者を支える家族の不安解消につながる。
③墓地管理の難しくなった高齢者方に対する支援。
・生花店及び飲食店(カフェ)の経営。(飲食店は妻が主体)
・県北の山間部では手に入りにくい種類の生花を提供。
・フラワーアレンジメントやハーバリウム等製作体験。
・墓参りや墓掃除の代行サービス。
(良かった点)
地域の人々に受け入れてもらっていると感じることです。自分が子供のころに感じていた人の心の温かさはあの当時のままで、これが故郷でお店を開こうと決めた一つの要因であり、ここでお店を続けていけるという強みにもなっています。また、会社員の頃とは違い自分がやりたいことを決めて実行し、お客様がそれに対して喜びを感じる姿を見ることにやりがいを感じています。
(苦労した点)
通常の生花店との違いをいかに引き出すかということでした。東城町は外食をしない人が多い土地柄で、コミュニティの場としてお客さんを定着させるために試行錯誤しながらイベント等開催していますが、何が正解か分からない為に悩むことが多いです。飲食メニューも定番のものから珍しい素材を使ったメニューまで、お客様が楽しめるように工夫しています。
夫婦での経営ともなると拘束時間も長く子育てと両立するのに苦労しますが、お客様や地域の方に支えられているのを実感できて創業して本当に良かったと思っています。
庄原市東城町で生まれ、進学を機に姫路市へ行き、卒業後も装飾花などを手掛ける花屋に就職しました。妻は姫路出身で仕事を通じて知り合い結婚しました。花屋で一定のキャリアを積んだ後は独立したいと考えていた時に、妻が「子育てをするなら東城の町がいい」と言ってくれたことが私の背中を押してくれて、故郷にUターンして新たな人生が始まりました。
両親と過ごした東城での日々が第一の人生なら、姫路での暮らしが第二の人生。そして今、土台となる部分と自身の手で掴んだものが調和した第三の人生がスタートしたと思っています。
地方だからといってできないことは何もない。新たな人生を歩んでみたいけどためらっている人に、「こういう生き方もあるんだよ」って伝えていきたいです。
しまなみ信用金庫 東城支店(支援内容:事業計画策定、資金調達・融資、販路開拓)
事業所名 | HANATOJYO Flower & Café |
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所在地 | 〒729-5124 庄原市東城町東城133-1 |
連絡先 | TEL : 08477-2-3555 |
ホームページ | https://flowercafe-hanatojyo.business.site/ |
創業 | 2018年7月 |
従業員数 | 1名 |