可能性はいつでも無限大。
そこが創業の一番の魅力。

  • PROFILE
  • 総合人材サービス会社等での勤務を経て、国家資格「キャリアコンサルタント」の肩書を併せ持つ社会保険労務士として、地元・福山で「キャリアデザインセンター」を開業。就業者人口が大幅に減少していく中、採用する側・される側の双方における専門的な知識と経験を生かして、人材や雇用に関する困りごとをトータルにサポートしている。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
顧客獲得は長期戦を覚悟して、しっかりした資金準備を。

目標を立て、着々と進めてきた創業準備。
走り出すまでは期待の方が大きかった。

 大学卒業後、いったん就職したものの人事に興味を持つようになり、社会保険労務士を目指すため、地元・福山に戻ってきました。いずれ社会保険労務士として開業するには、資格を取るのはもちろんですが、それだけではお客さまの信頼を獲得できません。そこで2011年の社会保険労務士試験合格後、総合人材サービス会社に就職してコンサルティング能力や営業力を磨きました。自分の中ではこうした職歴も、創業準備の一つとして捉えています。起業前に、やはり社会保険労務士としての実務を経験しておきたいと考えていたところ、実家近くで事務所を営む先生からお声をかけていただき、仕事をお手伝いすることになりました。先生のもとで1年半ほど経験を積んだ後、晴れて独立したのが2017年春のことです。
 社会保険労務士の場合、自宅を事務所にされる方も多いのですが、私はどうしても自宅と別に事務所を構えたいと思いました。そこでコスト面もリーズナブルな、若手起業家のための支援ビル「DioPorte(ディオポルテ)」に入居しました。事務所を構えたかった理由は、若手だからこそ「信頼獲得のため」が一つですが、いずれは社員を雇って事業を大きくしたいので、早々に事務所を借りてスピーディーに顧客拡大を図りたいという思いがあったからです。
 しかし実際は、そう都合よく話は運びませんでした。現在(2017年12月取材時)、創業して8カ月目ですが、ほんの2・3カ月前までは、「このまま廃業した方がいいのではないか」と考えてしまうほど不安な日々を過ごしていました。実を言うと、その時は売り上げが15万円くらいしかないのに、毎月の固定費がなんだかんだといって20から30万円かかってしまい、赤字続きでした。もちろん以前から創業を見据えて、自己資金は十分に用意していたものの、さすがに心が折れそうでした。もしも顧客ゼロからの開業を考えている士業の方がいらっしゃるなら、数百万円の余裕は見ておいた方がよいかもしれません。顧客獲得は簡単ではないですので、長期戦を覚悟して、資金を準備しておくべきだと思います。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
営業方法は一つにこだわらず、いろいろな方法を試す。

顧客を獲得していく方法は一つではない。
いろいろな種まきが重要。

 では、どのように営業活動を行い、顧客を確保していったかというと、大きく分けて4つの営業活動を行いました。1つ目は「セミナー」を開いての営業、2つ目は「飛び込み」での営業、3つ目はメディアに取材してもらうという形の「プレスリリース」、そして4つ目が「他の士業の方からの紹介」といった方法です。いろいろなやり方で、あらゆる方面へ種をまく営業活動を展開しました。
 4つの中で、結果的に一番顧客獲得につながったのは、他の士業の先生からの紹介です。でも紹介に絞って営業すればよいかというと、そういうわけでもないと思います。いろいろなアプローチをすることで、すぐにお客さまになっていただけなくても、自分の名前と考え方を知ってもらえると、別の方を紹介していただけることもあります。さまざまな種まきの方法を試してみる価値はあると実感しました。
 例えば、セミナー営業は、これまでに2回ほど行いましたが、自分の得意とする分野をアピールするのにとても役立ちました。私の場合、社会保険労務士の仕事に加え、これまでの職歴とキャリアコンサルタントの資格を生かし、雇用に関する問題について、採用する側・される側、双方の立場に立ってご相談に応じられることを強みとしています。ですので、セミナーでも「人材確保」に関するお話をさせていただきました。当日は、Dioporteの会議室を借りてセミナーを行ったのですが、1回目は3社、2回目は5社のお客さまにご来場いただきました。自分の考えや強みをアピールするためにも、こうしたセミナーは今後も行っていきたいと考えています。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
人材を集めるのにも、共感できる理念が必要。

総合的な人事の専門家として、
仕事を広げていくのが目標。

 これから創業される方の中にも、人をどんどん雇ってビジネスを大きくしたいと考えている方がいると思います。しかしいざ人を募集すると、たとえ給与が良くても、なかなか思うように人材を確保できないものです。参考までに最近の傾向をご紹介すると、「仕事と家庭の両立」「評価・教育制度の充実」そして「会社が共感できる理念を持っているか」といったことが、働く方が企業を選ぶポイントとして重要になってきています。お客さまの信頼を得るためだけではなく、将来の採用のことも考えて、自分はどのような会社にしたいのか、その思いや理念を明確にしておいた方がよいでしょう。
 2030年までに就業者数が821万人減少する(2012年度比)という推計が出ており、人材確保はさらに困難となります。私の創業の思いもここにあり、将来的には“総合的な人事の専門家”として、事業の幅を広げていきたいと考えています。具体的には人材派遣・人材紹介事業や人事コンサルティングを扱う「人事サービス部門」と、助成金等の情報を提供する「助成金部門」、そしてこれまで社会保険労務士が一般的に扱ってきた労務など「事務手続き部門」の3本柱を組織化し、人事に関するお客さまの困りごとをトータルにサポートしていきたいと考えています。
 とはいっても、自分の夢は走りだしたばかり。お客さまも徐々に増えはじめ、ようやく希望が見えてきた状態です。この先には、予想もしていなかった壁が待っているかもしれません。でも創業の面白いところは、創業者の思い一つで、どんな未来だって描けることにあると思います。たとえ壁にぶち当たっても、それを乗り越えていくことにより、次のステージに立つことができると信じています。これから創業する皆さんも、壁を怖がらず一歩を踏み出してください。

会社情報

事業所名 社会保険労務士 キャリアデザインセンター
所在地

〒721-0955 広島県福山市新涯町2丁目3-15 DioPorteⅢ 2-1

連絡先

TEL :084-961-4570

ホームページ http://www.sr-cdc.jp/
創業 2017年
従業員数
業種 専門サービス
事業内容

人事労務コンサルティング、人事制度の設計・運用支援、就業規則の作成・変更、各種助成金のご相談、キャリアコンサルティングなど。

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