経営は時代の流れに合わせて変わるもの。
変化は新たな挑戦であり、可能性の種でもある。

  • PROFILE
  • 会社は法人化して2年半だが、それ以前にも高校3年の頃からWebデザイナーとして個人事業をスタートさせていたという実績を持つ。現在はITコーディネーターとして、企業のIT環境の構築・保守などのサービスを提供。また働き方改革の一環でもあるテレワークの実現に向け、企業の環境整備の相談も行っている。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その1
自分で考える訓練をしないと、変化に対応できない。

先輩たちのアドバイスを聞きすぎると、
自分自身の経営センスが磨かれない!

 私の場合、高校生の頃からWebデザイナーとして仕事を始めていました。大学で広島にやって来てからも、勉強しながらWebの仕事を続けていたため、「学生で変わったことをしている子がいる」と、周りの大人たちがいろいろと目をかけてくれたのです。中にはメンター的な存在となってくださる素晴らしい先輩起業家もいました。私も世の中のことが全然分かっていなかったので、メンターの言葉に自分の判断をすべて委ねていました。しかしそれだと、自分自身の経営センスを磨けなかったのです。時代の流れが劇的に変化して、経営的判断を迫られたとしても、何一つ自分で判断できない。実際、最初の頃に比べると、Webデザインの世界は参入者がぐっと増え、価格の値崩れが顕著になりましたが、当時の僕には時代の流れを読む力もなく、どこへ進むかも判断できませんでした。これから創業を目指す方は、先輩方の言葉を聞く一方で、自分で考え答えを出す余地も残しておいてください。
 現在は、IT環境をコーディネートする会社として、さまざまな企業や医療機関などのITインフラの構築から、ハード機器の手配、ネットワークの保守・点検までを一手に担っています。恥ずかしながら、時代を読んだ結果の業態変化ではなく、自然の流れに任せての業態変化です。これから創業を目指す方には、経営者という道を選んだら、「今、これがいい」というものがあっても、「時代の流れで変わる」ことをあらかじめ覚悟しておくべき、ということをアドバイスしたいですね。変わることは失敗でも恥ずかしいことでもなく、違う分野への新たな挑戦だと、柔軟に思考を切り替えてほしいです。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その2
会社が成長すれば、個人事業の感覚は通用しない。

お金の流れ一つが会社には死活問題。
個人の感覚では大変なことになる。

 法人化を行ったのは、2年半ほど前ですが、登記をする際もいろいろ失敗しましたね。まず、経費節約のため全部自分で手続きしたのですが、そこが失敗でした。設立後に内容を変更すると、そのたびに結構な費用がかかります。事務所は賃貸物件ですから、近いうちに会社の住所が変わると面倒だなと考え、実家の兵庫で登記したのです。でも後から知ったのですが、会社の定款にはそこまで細かく記載しなくてよかったですし(*注)、手続きのたびに面倒になってしまいました。最初から専門家に頼めばよかったと深く後悔しています。

* 注: 定款の住所に必要なのは市町村まで。登記には詳細の住所が必要だがビル名は不要。同じ法務局の管轄内での引っ越しだと、登録免許税は3万円のみ。

 法人化した際には、2人の社員を採用したので、人件費も含めて動くお金が一気に増えました。弊社の場合、ソフト・ハードを含めてのサービスなので、金額もそれなりに大きなものとなります。請求を上げられるのが業務開始から1年近く後になる場合や、入金が請求から120日後の場合など、時間がかかるケースは少なくありません。その間、資金を回せればよいのですが、金融機関から融資してもらわないとどうにもならない時があります。個人でやっていた時代は、状況に応じて「入金は早めにお願いします」なんて融通をきかせてもらっていましたが、法人になってからは気軽にそんなことは言えなくなりました。思った以上に、お金のやりくりは大変です。会社の死活問題ですので、これから創業される方には気を付けてほしいポイントです。

教えて先輩!創業でつまずくポイント、乗り越えるコツ その3
長く続けるためには、社会的ミッションが重要。

会社の柱となるミッションを持つことが、
自分と社員のモチベーションにつながる。

▲引っ越し準備中(取材時)の新オフィス ▲引っ越し準備中(取材時)の新オフィス

 現在、弊社では、企業としての強みを伸ばしていくため、新しい事業の柱となる「テレワーク環境構築業務」に力を注いでいます。テレワークとは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。我々はお客様企業において、クラウドサービスを活用し、有能な方々が時間や場所、介護や育児などの要因に制約されず働くことができるワークスタイルの実現を目指しています。
これは国が推進する働き方改革につながるものです。「働き方」を変えることで「会社」を変え、「社会」を変え、その結果「日本」を変えることにつながるこの業務(ミッション)には、私個人としても大変強い思い入れがあります。
 というのも、仕事を始めてからひたすら業務をやり遂げてきましたが、何か核になるものがないと、何のために働いているのか、だんだん分からなくなってくるのです。単にお金を稼ぐためとか、お客さまに満足してもらうためだけだと、仕事と向き合うモチベーションが高まってこないのです。法人化して、社員と共にチームとして働くからには、やはり社会的なミッションを感じながら、意味のある仕事がしたい。自分たちが携わる仕事を通じて、社会を良い方向へ変えていきたいと思い、このテレワーク事業に臨んでいます。
 創業したばかりの頃は、会社としてのミッションなんてピンとこないかもしれませんが、会社を続けていく上で、こうした考え方の部分は意外に大切です。長く続ければ続けるほど、ぶれない思いがある会社は強いものです。経営者自身が初心に返るためにも、社会とどうつながっていきたいのか、ミッションを確認しておくことが必要だと思います。

会社情報

事業所名 株式会社BARCAROLE
所在地

【本社】〒679-4232 兵庫県姫路市林田町上伊勢1139番地100
【広島支店】〒730-0803 広島市中区広瀬北町3-11 和光広瀬ビル 2F

連絡先

TEL : 079-228-0798(代表)

ホームページ http://barcarole.co.jp/(サイト準備中)
創業 2014年
従業員数 3名
業種 サービス業
事業内容

テレワーク環境構築業務、ITコーディネーター、IT環境の構築・保守

ページトップへ戻る